高齢運転者の法令違反特性及び防止対策に関する考察
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32 5.調査研究の取りまとめと方策提案 5-1.調査研究の取りまとめ 本調査研究から得られた主な結果をまとめると以下の通りである。 1)高齢者が関与する事故 • 非高齢者と比較して、高齢運転者の事故類型の特徴は、人対車両、車両単独、出会い頭の割合が高くなっていることや、追突の割合が低くなっていることが分かる。 • 非高齢者と比較して、高齢運転者の違反類型の特徴は、安全不確認の割合が高くなっていることや、違反無の割合が低くなっていることが分かる。 • 道路形状、事故類型による高齢運転者の法令違反別の構成率には差があることを確認できる。 • 高齢運転者の法令違反の有無に影響を与える要因としては、道路形状、年齢階級、天候、時間帯、運転車種の順に重要な説明変数として順位付けがなされたことが分かる。 2)高齢者が加害者となる事故 • 非高齢者と比較して、高齢運転者の事故類型の特徴は、人対車両、車両単独、出会い頭、右折の割合が高くなっていることや、追突の割合が低くなっていることが分かる。 • 非高齢者と比較して、高齢運転者の違反類型の特徴は、安全不確認の割合が高くなっていることや、不注意の割合が低くなっていることが分かる。 • 道路形状、路面状態、事故類型による高齢運転者の法令違反別の構成率には差があることを確認できる。 • 無信号交差点事故で「安全不確認」と「出会い頭事故」との関連性について、非高齢者と比較した結果としては、年齢階級、天候が高齢運転者のみに影響を及ぼすことや、乗用車と比較して、軽トラックを運転している運転者による交通事故では、出会い頭事故の割合が高くなっていることが分かる。 3) 事故の関与者と加害者への分析結果の比較 • 高齢運転者の事故類型の特徴について、関与者と比較して、加害者のへ分析結果では、右折の割合が高くなっていることが分かる。 • 高齢運転者の違反類型の特徴について、関与者と比較して、加害者のへ分析結果では、不注意の割合が低くなっていることが分かる。 • 高齢運転者の法令違反類型に影響を与える要因について、関与者と比較して、加害者への分析結果では、路面状態が要因になることが分かる。

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