高齢運転者の法令違反特性及び防止対策に関する考察

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18 3-4.3章のまとめ 本章では、高齢運転者が関与する交通事故について、事故特性・違反特性を明らかにしたとともに、高齢運転者の法令違反の有無に影響を及ぼす要因を分析した。本章の分析を通じて、得られた主な知見は次のとおりである。 • 非高齢者と比較して、高齢運転者の事故類型の特徴は、人対車両、車両単独、出会い頭の割合が高くなっていることや、追突の割合が低くなっていることが分かる。 • 非高齢者と比較して、高齢運転者の違反類型の特徴は、安全不確認の割合が高くなっていることや、違反無の割合が低くなっていることが分かる。 • 道路形状、事故類型による高齢運転者の違反類型別の構成率には差があることを確認できる。 • 高齢運転者の法令違反の有無に影響を与える要因としては、道路形状、年齢階級、天候、時間帯、運転車種の順に重要な説明変数として順位付けがなされたことが分かる。 参考文献 1) Witten，I．H．and Frank，E．（2005）Data Mining－Practical Machine Learning Tools and Techniques, Second Edition, Amsterdam: Elsevier. 2) 熊谷悦生･舟尾暢男（2008）；「R」で学ぶデータマイニングⅠデータ解析[編]、オーム社