高齢運転者の法令違反特性及び防止対策に関する考察
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9 3-2.基礎集計結果 本節では、高齢運転者が関与する事故の特性を把握するとともに、非高齢者と比較した高齢運転者の事故特徴についても分析する。ここで、高齢運転者の事故特徴を把握するために、カテゴリ変数の割合の差の有意性検定を行う。そして、事故影響要因による違反類型別の構成率の違いを把握するために、それらのクロス集計も行う。 3-2-1.事故特性分析 高齢者・非高齢者の道路形状別の割合及びその比較結果を表 3-1に示す。 • 高齢者では、割合が最も高いのは単路関連(39.3%)であり、次いで、無信号交差点(35.9%)である。 • 非高齢者と比較した高齢者の特徴について、無信号交差点の割合が高くなっていることや、単路関連の割合が低くなっていることが分かる。 表 3-1 道路形状別の割合の差の検定結果(関与者) 高齢者(N=2,014) 非高齢者(N=15,498) 道路形状 割合信頼区間下限 信頼区間上限割合信頼区間下限信頼区間上限 有意性信号交差点 0.2000.177 0.2230.1850.1770.193 無 無信号交差点 0.3590.331 0.3870.3120.3020.322 有 単路関連 0.3930.365 0.4210.4690.4580.479 有 その他広場等 0.0480.036 0.0600.0340.0300.038 無 高齢者・非高齢者の時間帯別の割合及びその比較結果を表 3-2に示す。 • 高齢者では、割合が最も高いのは昼(61.6%)であり、次いで、暮(24.3%)である。 • 非高齢者と比較した高齢者の特徴について、昼の割合が高くなっていることや、その他の割合が低くなっていることが分かる。 表 3-2 時間帯別の割合の差の検定結果(関与者) 高齢者(N=2,014) 非高齢者(N=15,498) 時間帯 割合 信頼区間下限 信頼区間上限割合 信頼区間下限信頼区間上限 有意性昼 0.616 0.588 0.6440.5070.4960.517 有 暮 0.243 0.218 0.2670.2150.2070.224 無 その他 0.141 0.121 0.1610.2780.2690.287 有
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