豊田市における貨物車の走行実態に関する基礎的研究
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22愛知県内の道路交通状況と高速道路への転換可能性第4次渋滞対策プログラムの後継として、平成24年から愛知県渋滞対策推進協議会のもと県内を9つのエリアに分けて渋滞対策を推進している。今後の渋滞対策の方針として、幹線道路の整備による容量拡大を図るとともにソフト対策による渋滞軽減への取り組みを進めることを掲げている。以下、渋滞対策の方向性を示す。自動車利用の適正化を図るため、時差出勤やパーク&ライドの促進等のソフト施策を進める。公共交通の利用促進のため、魅力的で利用しやすい環境整備、乗継利便性向上、交通事業者間の共通利用サービス等を進める。自転車の利用促進のため、道路空間の再配分などを進める。バイパス道路や環状道路の整備等の幹線道路ネットワークの充実により、交通の円滑化を図る。現道拡幅、交差点改良、踏切対策等のボトルネック対策を計画的に進める。弾力的な料金施策等により、高速道路ICの渋滞緩和を図る。(出典:愛知県渋滞対策推進協議会資料)現行において関係者との連携のもとに渋滞対策が推進されているが、本研究が対象としている「高速道路の活用」・「利用者のインセンティブ試算」といった視点での取り組みは確認されなかった。道路利用者(運送事業者)との連携のもとに進める高速道路の有効活用(本研究で検討した施策)が地域の渋滞対策として機能できれば、道路行政(道路管理)と運輸業界(道路利用)のイノベーションに繋がることが期待される。そこで、愛知県内での適用を見据え、エリア別に道路交通状況と高速道路への転換可能性の整理を行った。各エリアの詳細な状況は後述するが、集計表を表3-10に示す。物流交通が発生・集中している地域で、かつ高速道路への転換可能性が図りやすいエリアとしては「豊田エリア」「知立・刈谷エリア」「半田・衣浦エリア」が抽出されたが、「小牧・犬山エリア」は製造業が集積しているものの高速道路がないエリアである。また、「岡崎エリア」「春日井エリア」「一宮エリア」は物流交通の通過が課題である。
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