県の特性を考慮した超高齢社会における交通安全対策に関する研究
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524-4.分析4:愛知県の交通事故発生状況の特徴に着目した分析 ここでは、交通事故死者数が14年連続ワースト1である愛知県の交通事故に着目し、交通事故の種類別の構成比や死亡事故率(死亡事故件数÷全事故件数)から特徴を分析する。 4-4-1.交通事故発生状況からみた特徴 (1)事故類型別にみた愛知県の交通事故の特徴 事故類型別の構成比から愛知県の特徴を分析する。全事故と死亡事故ともに、全国と愛知県の交通事故類型別の構成比の違いは、カイ二乗検定の結果、統計的に有意な差が確認できた。全事故では追突事故や出会い頭事故、車両相互その他の事故に於いて愛知県の構成比がやや高い。また、死亡事故では、愛知県の出会い頭事故の割合が特に大きい。 死亡事故率は、人対車両事故の中でも対背面事故で愛知県の値が大きいが、その他の事故類型の愛知県の値は全国と同等か小さい。 対背面1%0%3%3%横断中6%4%26%24%対人その他2%3%7%8%正面衝突2%1%10%5%追突36%39%6%6%出会い頭25%27%14%20%右左折13%10%7%7%相互その他11%13%4%5%車両単独4%3%23%20%踏切0%0%1%2%0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%凡例全国愛知全国愛知全事故**死亡事故***:5%有意、**:1%有意 図 4-4 事故類型別の事故件数の構成比(2011-2015、以下同) 1.7%3.2%1.8%3.0%0.1%0.4%0.4%0.3%4.2%0.7%2.9%3.2%1.3%2.2%0.1%0.3%0.3%0.2%3.6%0.5%0%1%2%3%4%5%全国愛知県 図 4-5 事故類型別の死亡事故率(死亡事故率=死亡事故件数÷全事故件数)

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