県の特性を考慮した超高齢社会における交通安全対策に関する研究
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484-3.分析3:交通事故の特徴の類似性に着目した分析 ここでは、地域ごとの交通事故の特徴の類似性から地域をいくつかに分類し、類似する地域の特徴を分析することで、交通事故の発生要因を探る。 4-3-1.方法 地域を分類するため、ここでは因子分析とクラスター分析を組み合わせた分析を行う。因子分析で類似する指標をまとめて特徴的な因子を抽出する。そして、得られた因子を用いてクラスター分析を行い、地域を分類する。 因子分析に用いる指標は、交通事故の特徴を表す指標として、交通事故類型別の構成比、交通事故発生地域別の構成比、道路幅員および交差点規模別の構成比とする。なお、構成比を用いることから、各分類に含まれる幾つかの指標は除外して分析を行う。因子分析に使用した指標を表 4-10に示す。 表 4-10 因子分析に使用した指標 事故類型対背面事故の割合横断中事故の割合正面衝突事故の割合追突事故の割合出会い頭事故の割合右左折事故の割合地形人口集中での事故の割合非市街地での事故の割合道路幅員単路5.5m未満での事故の割合単路13.0m以上での事故の割合交差点小での事故の割合交差点大での事故の割合 因子分析により得られた特徴的な因子を用いて、クラスター分析を行い、47都道府県を幾つかのクラスターに分類し、それぞれのクラスターの特徴(地域特性やドライバーの意識等)を分析し、交通事故の発生傾向との関係を考察する。

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