県の特性を考慮した超高齢社会における交通安全対策に関する研究
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474-2-3.まとめ 本節の分析では、重回帰分析により交通事故の発生傾向を様々な指標を用いて説明するモデルを構築し、推計されたモデルの変数を考察することで事故の発生要因を明らかにすることを試みた。 分析の結果、自動車分担率や走行キロ、雪日数率、平均速度の指標と事故件数や死亡事故件数、死者数との関係を明らかにできた。また、自動車分担率や免許保有者数あたりの違反件数、一人当たりの県民所得や警察費などは、都市の規模を間接的に表している可能性はあるものの、事故の発生傾向と関係がみられることが明らかとなった。 高齢者の事故と指標との関係については十分に明らかにすることができなかった。これは、特に社会経済指標や運転マナー指標は、個々の指標が直接的に交通事故につながる要因を表現しているものではないために、事故の発生傾向との関係性を特定するに至らなかったためである。 いくつかの限界はあるものの、本分析により、交通事故の発生傾向に関係する指標を明らかにすることができた。これまで感覚的あるいは概念的に認識していたことを、定量的に確認できたことに本分析の意義がある。

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