県の特性を考慮した超高齢社会における交通安全対策に関する研究
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46(3)交通事故死者数、人対車両事故 ここでは人対車両事故のうち比較的多い対背面事故と横断事故を取り上げている。人対車両事故は高齢者の死者数が多いことから、第一当事者の高齢者は取り上げていない。 1)全体的な傾向 死者数について、標準偏回帰係数の絶対値が比較的大きい指標に着目する。市街地平均旅行速度が大きいと死者数が多くなることは、高速であるほど衝突時の衝撃が大きくなるためであると考えられる。一人当たりの県民所得や警察費は、都市の規模を間接的に表現している可能性がある。標準偏回帰係数は0.2前後であるが全般的交通マナーが有意となっている。ドライバーに対する交通マナー教育の重要性が示唆される結果である。 対背面や横断中事故は、徒歩分担率や千人あたり横断歩道数の標準偏回帰係数が比較的大きい。歩行者が多い地域で歩行者事故がより多く起きている実態を表している。 2)全人口と高齢者の違い 死者数では、全人口と高齢者で異なる変数が有意となっているものは存在しない。両者の交通事故死者数が起こる傾向は類似していると言える。 表 4-9 重回帰分析結果(その3) 交通事故死者数高齢交通事故死者数対背面事故件数横断中事故件数指標人口百万人あたり高齢者百万人あたり人口百万人あたり人口百万人あたり種類()内は抽出された変数の数単位標準偏回帰係数t値判定偏相関係数標準偏回帰係数t値判定偏相関係数標準偏回帰係数t値判定偏相関係数標準偏回帰係数t値判定偏相関係数曝露①自動車分担率%----------------量②徒歩分担率%-0.16-1.53-0.440.955.35**-0.090.948.15**0.49指標①総面積あたり総走行キロ※1----------------②都計面積あたり市街地走行キロ※1-0.28-6.92**-0.70-0.30-6.06**-0.65道路全)千人あたり信号箇所数箇所環境②千人あたり横断歩道数箇所1.185.12**-0.140.703.66**-0.25指標②千人あたり立体横断施設数箇所全)可住地面積あたり道路密度※2全)雪日数率%-0.11-3.41**0.07-0.13-3.29**0.01-0.08-1.81-0.42全)市街地平均旅行速度(一般道路)km/h0.452.96**0.310.532.61*0.29-0.76-2.63*-0.55-0.66-2.53*-0.48社会全)1人当たり県民所得千円0.463.29**-0.300.492.82**-0.260.943.22**0.140.361.64-0.03経済全)1人当たり土木費千円-0.74-3.66**-0.40-0.33-2.03-0.25指標全)1人当たり警察費千円0.433.43**-0.160.362.48*-0.16-0.43-1.84-0.01-0.57-2.78**-0.06全)10万人あたりコンビニ店舗数箇所-0.96-4.36**-0.42②DID千km2あたりゾーン30箇所数箇所0.363.51**0.110.182.04*0.08全)LED化率%0.232.06*0.25全)1人当たり輸送機械製造品出荷額等百万円-0.17-3.17**-0.03-0.11-2.66*0.00運転全)全般的交通マナー悪い%0.173.53**0.190.203.36**0.22マナー全)不要なクラクション%0.683.74**0.350.271.950.19指標全)免許保有者あたり違反件数件-0.12-1.53-0.52全)信号無視構成比%全)最高速度違反構成比%全)通行禁止違反構成比%全)一時停止違反構成比%②歩行者妨害違反構成比%全)駐停車違反構成比%-0.17-5.11**-0.67-0.19-4.68**-0.63-0.17-2.60*0.04修正済み決定係数0.9840.9760.9610.975※1:100万km/100km2・年、※2:km/100km2

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