県の特性を考慮した超高齢社会における交通安全対策に関する研究
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34豊田市における交通ルールに対する認識を把握するため、2016年9月末に豊田スタジアムで開催された「とよた産業フェスタ」で、参加者を対象に意識調査を行った。このイベントは幅広い年齢層の多くの市民が集まるものであり、偏りのない意見が集められることを期待して実施した。調査の結果、70名(男性28人、女性38人、65歳以上の高齢者9人、64歳未満57人、免許保有者60人、免許非保有者6人※性別、年齢、免許有無の不明は記載していない)の方々にご協力いただくことができた。 Webアンケートとの違いに着目すると、「横断歩道を歩行者が横断しているときや横断している時は、横断歩道の手前で一時停止をして歩行者に道をゆずらなければならない」ルールが存在する割合は豊田市の方が10ポイント以上少ない。 豊田市では歩行者保護のための啓発活動に力を入れているところであるが、全国よりも歩行者保護のルールの認知度が低い結果となった。サンプル数が限定されるため豊田市の実情を表しているとは言えないが、考慮するべき結果といえる。 自動車が歩行者のそばを通るときは、歩行者との間に安全な間隔を空けるか、徐行しなければならない横断歩道のない交差点を歩行者が横断している時は、その通行を妨げてはいけない自動車が横断歩道に近づいた時は、横断する人がいないことが明らかな場合のほかは、その手前で停止できるように速度を落として進まなければならない横断歩道を歩行者が横断しているときや横断しようとしているときは、横断歩道の手前で一時停止をして歩行者に道をゆずらなければならない停留所で止まっているバスが方向指示器で発進の合図をしたときは、後方の車はその発進を妨げてはならない(急ブレーキや急ハンドルでさけなければならない場合を除く)バスの運行時間中は、バス停留所の標示版(柱)から10m以内の場所では駐車も停車(駐車にあたらない短時間の車の停止)もしてはならない78.672.970.067.172.972.972.764.372.181.870.970.90%20%40%60%80%100%産業フェスタ(n=70)Webアンケート(n=1480) 図 3-52 交通ルールに対する認識(各ルールが存在すると思う割合) (とよた産業フェスタでの調査とWebアンケート調査の比較)

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