県の特性を考慮した超高齢社会における交通安全対策に関する研究
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293-5-1.基礎的なアンケート調査結果 (1)運転に関係すると言われる性格(エゴグラム) エゴグラムは、アメリカの精神科医エリック バーンが提唱した交流分析理論をもとに作成された調査方法である。日本では東大式エゴグラム等、多くの方法が提案されている。例えば東大式エゴグラムでは、53問で性格を検査する方法が提案されている。 性格以外の多くの質問を行うWeb調査において、53問もの質問を行うことは、回答者への負担や調査効率の面からも好ましくない。そのため本研究では、これらの5つの心のうち、既往研究により交通安全意識に関係が深いと言われるNP(教育的な親)に関係する質問を用いて、性格を計測することとした。なお、NPの質問数は10問である。 具体的には次の10個の質問を行い、該当する項目の数を用いて評価を行うこととした。 1. 思いやりがあります 2. 人を誉めるのが上手です 3. 人の話をよく聞いてあげます 4. 人の気持ちを考えます 5. ちょっとした贈りものでもしたいほうです 6. 人の失敗には寛大です 7. 世話好きです 8. 自分から温かくあいさつします 9. 困っている人をみると何とかしてあげます 10. 子供や目下の人をかわいがります 本指標の各質問項目の回答結果は下の通りである。 あてはまる78.244.875.583.244.760.740.267.467.871.6あてはまらない21.855.224.516.855.339.359.832.632.228.41.思いやりがある(n=1480)2.人を誉めるのが上手(n=1480)3.人の話をよく聞いてあげる(n=1480)4.人の気持ちを考える(n=1480)5.ちょっとした贈りものでもしたいほう(n=1480)6.人の失敗には寛大(n=1480)7.世話好き(n=1480)8.自分から温かくあいさつする(n=1480)9.困っている人をみると何とかしてあげる(n=1480)10.子供や目下の人をかわいがる(n=1480) 図 3-46 性格(NP:養育的な親)の回答結果

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