県の特性を考慮した超高齢社会における交通安全対策に関する研究
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273-5.交通安全に対する意識に関するデータの基礎集計 3-5-1.交通安全に対する意識を把握するためのアンケート調査の企画 (1)質問項目の検討 都道府県別の住民の交通安全に対する意識を把握するため、全国の週に1回以上自動車を利用する人を対象に意識調査を実施した。なお、本調査は先進的な自動車に関する調査と一体的に行った。ここでは、本研究の目的に関係する質問項目についてのみ述べる。 交通安全に対する意識として、次の項目を把握することとした。 ①運転に関係すると言われる性格 ②危険運転の度合い ③補償運転の度合い ④運転の好き嫌い・自信の有無 ⑤交通事故や交通違反の経験 ⑥交通ルールの認知状況、実践状況 ⑦地域の交通マナーに対する認識 (2)調査対象者の検討 都道府県別の交通安全に対する意識を把握するための調査であるが、各県で十分なサンプル数を確保するには調査費用が膨大となる。そのため、都道府県別の分析を行うのではなく、全国の都道府県をいくつかのグループに分類した際に、グループ間の比較ができるようなサンプルを確保することとした。 先述の通り先進的な自動車に関する調査と一体的に行ったため、次のような方法で対象者の抽出することとした。 • 対象地域は全国とする • 先進運転支援システム(ADAS)搭載車保有者を多く集めること、「自動車の交通安全に対する意識」を全国から集めるため、全国を対象とする • 愛知県を100サンプル、その他都道府県を30サンプルずつ確保し、合計1,450サンプルを確保 • ADAS搭載有・無、高齢・非高齢、でそれぞれ半数ずつ確保 • 居住地、利用車種、年齢、自動車利用頻度(週1回=月4~5回)で対象者をスクリーニング • 利用車種は、Web調査会社のカーオーナーモニターの情報から一部車種を絞り込む

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