県の特性を考慮した超高齢社会における交通安全対策に関する研究
15/65

13続いて、死亡事故の事故類型別構成比をみると、全年齢では横断中事故(人対車両事故)の割合が26%で最も大きく、次いで車両単独事故の23%が大きい。全事故の構成比では決して大きくない横断中事故や車両単独事故が、死亡事故では構成比が大きくなることから、これらの事故の致死率が高いことがわかる。 高齢者についてみると、車両単独事故の割合が最も大きく30%近くを占める。高齢者でも横断中事故の割合は大きいが、全年齢と比較すると小さい。一方、出会い頭事故については全年齢と比較して高齢者の割合が大きく、特に後期高齢者では24%であり車両単独事故についで大きな割合を占めている。 後期高齢者では、出会い頭事故は全事故の構成比が大きいだけでなく、死亡事故にもつながりやすい事故類型であることがわかる。 対背面3%2%2%1%横断中26%19%23%16%対人その他7%5%6%3%正面衝突10%11%11%10%追突6%3%4%3%出会い頭14%20%16%24%右左折7%6%6%5%相互その他4%3%4%3%車両単独23%29%27%30%踏切1%2%2%2%0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%全年齢全高齢者前期高齢者後期高齢者 図 3-3 事故類型別の交通事故発生状況(死亡事故)

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る