助言型ISAの長期効果の計測およびインセンティブプログラムの効果検証
55/98

-52- 捉できない場合もあるため、トリップデータを抽出する際、GPS座標を捕捉できないポイントデータのみを除外するが、そのトリップデータは残す。また、本研究のマップマッチング対象エリアは図 7-2に示す。 図 7-2 マップマッチング対象エリア 図 7-2に示すマップマッチング対象エリアには、リンク数95,262、接続点数72,903が存在する。ここで、デジタル道路地図に構成されるリンクは、実際の道路区間と一致しているわけではないことに留意する必要がある。通常、デジタル道路地図では、道路区間はいくつかのリンクに分けて表示するため、リンク数は実際の道路区間数と比較して、多くなっている。同様に、道路区間を接続する交差点はデジタル道路地図の接続点の一部のみである。 7-3-2.マップマッチング作業の説明 本節では、ISAアプリによるLOGデータをマップマッチングするための手法について説明を行う。本研究が解析するLOGデータの特徴は次のとおりである。 • プローブデータの収集間隔が短く、ほぼ1秒である。なお、GPS位置情報を捕捉できないデータを除外したため、データの間隔は必ず1秒であるわけではない。 • ISAアプリが用いるデジタル道路地図は公開されていないと言え、有するデジタル道路地図との差が大きくない。この特徴を説明するために、マップマッチング結果一つの例を図 7-3に示す。これにより、ISAアプリによるLOGデータのマップマッチングの

元のページ  ../index.html#55

このブックを見る