助言型ISAの長期効果の計測およびインセンティブプログラムの効果検証
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-23- 4.高齢者へのISA効果と適用可能性 4-1.高齢者の運転行動と意識の変化 (1)助言型ISAによる高齢者の運転行動変化の特徴 前章で示した群別の走行実績変化を以下に再掲する。これより、非高齢者と比較した高齢者の特徴として「ISA機能(規制速度の情報提供と速度超過警告)が無い状態においても遵守率が高いこと」「インセンティブによる遵守率向上は非高齢者と同程度だが、機能停止後の効果が継続すること」「幹線道路や補助幹線道路においてはインセンティブが無くともISA機能による遵守率向上が大きい」ということが見て取れる。 これらのことから、本実験で使用した情報提供による助言型ISAシステムは、高齢者に対して効果的であると考えることができる。 図 4-1 Phase毎の遵守率(各被験者の遵守率のグループ平均)の変化(再掲) (2)アンケート調査から見た高齢者の意識変化の特徴 次頁に示す図4-2、4-3は、ISA機能をONにしたPhase2が終了した時の第3回説明会で実施したアンケート調査において「普段、最高速度をどの程度意識しているか」「ISAの情報提供により意識するようになったか」質問した結果を集計したものである。グラフからは、高齢者の方が「普段から最高速度を意識」しており、「実験によってかなり意識するようになった人の割合も高い」という傾向が見られる。ただし、カイ二乗検定の結果ではそれぞれP=0.244、0.934となり、統計的に有意な差は認められていない。

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