助言型ISAの長期効果の計測およびインセンティブプログラムの効果検証
16/98

-13- (2)第2回(中間)説明会 Phase1終了時に実施した第2回説明会は3月28日~4月1日に実施した。内容は、①走行Logデータの回収と機器設定(ISA機能の稼働設定)、②画像提示アンケート調査、③Phase2の説明(アプリによる情報提供機能の稼働)、④インセンティブプログラム適用者選出のくじ引き、⑤追加ルールの説明、を行った。インセンティブプログラムの適用者は、Reward群14名、Control群(ルール無し)14名である。 画像提示アンケート調査は「生活道路」「補助幹線道路」「幹線道路」の写真に歩行者の有無や規制速度表示有無の条件を追加した56枚の静止画像を順次ランダムにプロジェクターでスクリーンに表示し、被験者が「走行したいと思う速度」を5km/h刻みで回答するというものであり、被験者の潜在的な速度選択感覚を把握するために実施した。さらに同様の調査はPhase2終了後の第3回説明会においても実施し、助言型ISAによる速度意識の変化を分析する。 (3)第3回(中間)説明会 Phase2終了時の第3回説明会は、6月10日~15日に開催した。内容は、①走行Logデータの回収と機器設定(ISA機能の停止)、②アンケート調査(画像提示アンケート、実証実験アンケート、機器アンケート)、である。画像提示アンケート調査は第2回説明会に実施したものと同様である。実証実験アンケート調査は、実験参加による意識の変化、機器搭載の受容性(金銭的メリットを提示したSP調査)等であり、機器アンケートはISAアプリの使い勝手や不具合に関する調査である。 (4)第4回(最終)説明会 最終の説明会は、7月16日~23日に開催した。第3回説明会が遅れた1名の被験者に関しては、Phase3のデータ収集期間を1ヶ月間確保するために1月7日に実施した。内容は、①ISA機器の回収、②アンケート調査(DSQ・WSQ、金銭的インセンティブに関するSP設問の追加調査)である。DSQおよびWSQの調査票は設問順を入れ替えたものが4種類存在しているが、実験開始時からの変化を確認するために初回説明会に実施した調査と同様のものを各被験者にあてた。

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る