高齢者のおでかけによるQOLの変化と中山間地域のまちづくり方策に関する研究
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移動状況のコホート比較 3-5.調査時期が7年間経過していることを踏まえ、同一集団における移動の経年変化を比較する。ただし、アンケート票で把握している年齢は10歳刻みであるため、表 3-3に示した年齢の選択肢を選択した回答を集計した上で、比較を行った。例えば、2008年の調査において「55~64歳」と回答した層と、2015年の調査において「65~74歳」と回答した層を同一の集団と見なしている。 表 3-3 同一集団と見なす回答者群 区分 2008年調査における年齢選択肢 2015年調査における年齢選択肢 高齢者(下位) 5.55~64歳 6.65~74歳 高齢者(中位) 6.65~74歳 7.75~84歳 高齢者(上位) 7.75~84歳 8.85歳以上 通院頻度の比較 3-5-1.通院の頻度を比較した結果を図 3-14~図 3-16に示す。高齢者(下位)の通院頻度が増加しているのに対し、中位・上位の通院頻度はやや低下している。 図 3-14 高齢者(下位)の通院頻度の変化(χ2検定:1%有意) 0%20%40%60%80%100%2008(5.55~64歳)(N=543) 2015(6.65~74歳)(N=635) 1.ほぼ毎日 2.週に3~4日くらい 3.週に1~2日くらい 4.月に2~3日くらい 5.月に1日くらい 6.年に数回くらい 7.ほとんど出かけない 75

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