高齢者のおでかけによるQOLの変化と中山間地域のまちづくり方策に関する研究
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これらの結果は、橋本らによる岡山県高梁市をケーススタディとした既往研究と同じ傾向であり、65歳~74歳の前期高齢世代は、概ね80歳まで運転する意向を示し、年齢階級と同じ年齢幅で運転できると思う平均年齢が高まる傾向にある。 表 5-1 年齢階層別運転できると思う平均年齢 年齢階級 運転できると思う 平均年齢 標準偏差 65~69歳(n=163) 80歳 4.89 70~74歳(n=157) 81歳 3.47 75~79歳(n=127) 84歳 5.06 80~84歳(n=96) 86歳 3.80 85~89歳(n=44) 90歳 3.25 90歳以上(n=4) 94歳 1.30 4)相乗りの実態 相乗りの実態として、全体の約45%が近所の方を自家用車に乗せたことがあると回答している。買物目的・通院目的における相乗り割合は少なくなるものの、全体の約20%が買物目的で相乗りした経験があり、約10%が通院時に相乗りを経験している。図 5-3は、年齢階級別の相乗りの経験と抵抗感を示しているが、前期高齢者では抵抗感が高まる傾向が確認された。 図 5-3 相乗り経験と抵抗感(χ2検定:p < 0.001**) 423631271252964360%20%40%60%80%100%経験あり(n=167)経験なし(n=65)経験あり(n=95)経験なし(n=63)前期高齢者**後期高齢者抵抗感あり抵抗感なし 41

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