高齢者のおでかけによるQOLの変化と中山間地域のまちづくり方策に関する研究
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(4)地区外での楽しみに着目した分析 充実した生活の尺度として「地区外での楽しみを行っているか否か」に着目し、分析を行う。 居住地別・年齢別に地区外での楽しみの有無について集計した結果を図 4-12に示す。χ2検定の結果、後期高齢者と比較して前期高齢者の方が地区外での楽しみ有の割合が有意に高く、居住地別にみると山間地より住宅地の方が地区外での楽しみ有の割合が有意に高い。次に、地区外での楽しみ有無別に生活動作能力得点及び生きがい得点の平均値の差の検定を行った。生活動作能力との関係性(図 4-13)として、高次ADL得点のみ有意差があり、生きがい意識との関係性(図 4-14)では有意差は認められなかった。 以上より、地区外へ出かけるような楽しみの有無は年齢や地域、生活動作能力の全般的な得点(高次ADL)の差がある一方で、有無といった定性的な判別では生きがい意識へ影響は確認されなかった。 図 4-12 居住地別・年齢別 地区外での楽しみ有無の集計(χ2検定:p=0.0012**) 2611539182229150%20%40%60%80%100%前期高齢者後期高齢者前期高齢者後期高齢者山間地住宅地地区外に楽しみ有地区外に楽しみ無* * 29

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