高齢者のおでかけによるQOLの変化と中山間地域のまちづくり方策に関する研究
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「生きがい」意識への影響要因の確認 4-2.本研究で採用している『生きがい意識尺度(Ikigai-9)』に基づき、高齢者の生きがい意識への影響要因を概観する。方法は、生きがい総得点(表 2-4:全ての回答項目の合計値)の被験者内平均値を基準に、生きがい総得点の高低(平均値以上or未満)に影響する要因を、数量化Ⅱ類を用いて明らかにする。説明変数として採用した要因毎の影響度合いを図 4-2に示す。 生きがい意識が高く(平均値以上)なる要因は、「~69歳」、「75~74歳」、「第一次産業に従事していた方」、「第三次産業に従事していた方」、「生活動作能力:手段的ADLが高い方」、「生活動作能力:知的ADLが高い方」である。 図 4-2 生きがい意識への影響要因 (1.5)(1.0)(0.5)0.00.51.01.5山間(n=81)宅地(n=103)男性(n=86)女性(n=98)~69歳(n=66)70~74歳(n=57)75~79歳(n=30)80歳以上(n=31)運転しない(n=52)運転する(n=132)健康悪い(n=20)健康よい(n=164)手段的ADL平均以下(n=39)手段的ADL平均以上(n=145)知的ADL平均以下(n=64)知的ADL平均以上(n=120)社会的ADL平均以上(n=81)社会的ADL平均以下(n=103)第一次(n=18)第二次(n=64)第三次(n=83)主婦・パート(n=19)地域性別年齢フラグ自動車運転健康状態手段的ADL(区分)知的ADL(区分)社会的ADL(区分)キャリア生きがい低い←→ 生きがい高い判別的中率:70.1%相関比:0.27 21

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