シームレスな移動を支援する極小パーソナルモビリティに関する研究
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42-1-2.高齢者の自動車利用特性 図 2-2に、豊田市の年齢階層別の利用交通手段構成を示す。高齢者(65歳以上の合計)の利用交通手段をみると、自動車の分担率が81.5%と高い割合を占めているという特徴がある(参考文献 2-1)。 図 2-2 豊田市の年齢階層別の利用交通手段構成(参考文献 2-1) 2-1-3.利用できる交通手段と利用している交通手段 豊田市では、「豊田市交通まちづくり行動計画」についての次期計画に対する市民意見の聞き取り及び次期計画に位置付ける指標の数値を把握することを目的として、平成27年度に豊田市民を対象とした「交通の利用状況に関する調査」を実施した。調査はアンケート形式で実施し、1,271人の市民から回答を得ている(参考文献 2-2)。 利用できる交通手段(図 2-3(a))と最初に利用している交通手段(図 2-3(b))に関する回答結果をみると、実際に利用している交通手段(図 2-3(b))として、自家用車が81%と大きな割合を占めており、バス、電車は、15.9%、13.6%に留まっている。一方で、最初に利用できる交通手段(図 2-3(a))として、バス、電車は、48.0%、27.6%となっており、公共交通の利便性を向上できれば、バスでは約3倍、電車は約2倍に、利用者を増やせるポテンシャルがあることがわかる。

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