シームレスな移動を支援する極小パーソナルモビリティに関する研究
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454-2-2.アンケートの単純集計結果 アンケート結果の概要を、以下に、箇条書きで示す。 • 参加者の年齢構成は、65~90歳に分布し平均年齢は72.1歳であった。71歳の参加者が13人と一番多かった。 • 参加者の性別は、男性が78%と多かった。 • 参加者の居住地域は、主に、鉄道沿線地域に分布している。鷲鴨町、浄水町、井上町、若林西町からの参加者が多かった。 • 自動車運転免許の保有年数は、25~64年間に分布している。保有年数50~54年間の被験者が26人と特に多かった。 • 普段利用している移動手段は、自動車(小型、普通)が最も多い。軽自動車と合わせると全員が普段、自動車を利用していた。その他、徒歩、自転車、電車、二輪車の順に利用者が多かった。また、車椅子、シニアカー、電動アシスト自転車、バスの利用者はいなかった。 • 自動車の運転頻度は、週に4日以上が86%と頻度が高かった。 • 自動車を運転する目的は、1番目の目的としては、買い物、仕事が多く、2番目の目的としては、レジャー、買い物が多かった。 • 自動車を運転する距離(片道)は、1番目、2番目の目的共に、5km以上10km未満が多かった。 • 自動車を運転する距離(片道)を目的別にみると、レジャーでの運転距離が長い。 • 歩いて行けると思う範囲は、1km以上が74%を占める。 • 徒歩や自転車で行ける範囲内の移動は、いつも、または、どちらかというと歩いたり自転車を使っているとの回答が57%と半数以上を占めた。 • 極小PMの説明を読んで感じた魅力として、半数以上の被験者が、使い方、サイズ、デザインを魅力的または興味ありと感じた。 • 極小PMの説明を読んでの購入意向は、どちらでもないが63%と最も多かった。 • 極小PMを使うメリットの説明を受けると、今後の自動車利用として、移動手段を増やすことの重要性や、できるだけ自動車の運転を減らすことについて、概ね、理解が得られた。 • 公共交通と連携した活用場面として、バスや鉄道との連携場面を挙げる被験者は、11人に留まった。 • シニアカーと極小PMを試乗した感想を比較すると、極小PMの方が評価の高かった項目は、大きさ、走行速度、乗る楽しさの3項目のみであり、さらに車両の改良を進める必要性が示唆された。 • 「高齢者になった。または、体が不自由になったと、周囲の人に見られたくないので、シニアカーには乗りたくない」というシニアカーの悪いイメージについて、半数以上

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