シームレスな移動を支援する極小パーソナルモビリティに関する研究
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11.はじめに 1-1.研究の背景 日本の地方都市では高い自動車依存、公共交通の衰退、移動手段として高齢者も自家用車を手放せないという現状があり、高齢者が第一当事者となる自動車事故の増加や、高齢者が自家用車の運転をあきらめた後の移動手段確保について、近年、大きな社会問題となっている。 本研究では、乗り物を携帯し公共交通を利用するという新たな移動方法が、自動車依存の低下、CO2排出量の抑制、公共交通の利用促進、高齢者の移動車手段確保に貢献し、現状の課題を解決する一つの方策となりうるとの観点から、携帯型の極小型パーソナルモビリティ(以下、極小PM)の利活用に着目した。 1-2.研究の目的 若い高齢者のときから、極小PMや公共交通の利用に慣れておくことで、自動車運転ができなくなっても、自立した移動を行う期間を増やせると想定し、その基礎的な検討として、以下の2つを本研究の目的とした。 (1)豊田鉄工株式会社が開発中の極小PMを用いて試乗会を実施し、高齢者を対象に、極小PMの受容性評価を評価する。また、受容性の高いターゲット像を把握する。 (2)バス会社へのヒアリング調査を実施し、極小PMを公共交通アクセス・イグレスの両方で活用する方法の1つとして、公共交通への持ち込みを検討する。
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