シームレスな移動を支援する極小パーソナルモビリティに関する研究
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173-3.コモビの位置づけ 表 3-3に、様々なPMにおけるコモビの位置づけを示す。コモビはシニアカー規格への適合を目指しており、最高速度6km/hで歩道を走行する高齢者の身近な移動を支援する。ただし、デザイン性に考慮することで、若者から高齢者までの広い対象の利用を想定している。また、シルバーカート(手押し車)を除き、現状のPMでは公共交通への持込みはできないか制約がある。コモビは、車両重量10kgを目標とする小型軽量化によって、電車、バスへの持込みを可能とし、シームレスな移動を支援するモビリティを目指している。 表 3-3 様々なPMにおけるコモビの位置づけ 電動アシスト自転車区分速度/動力ターゲット走行エリア重量/ 価格公共交通への持込み等シルバーカート(手押し車)2km/h人力高齢者歩道約5kg約2万円〇シニアカー~6km/h電動高齢者歩道約100kg約40万円△(電車は一部で可)×(バスには不適)携帯型極小PMコモビ(シニアカー規格)~6km/h電動若者~高齢者歩道約10kg約10万円(目標)△(電車は一部で可)△(バスは要ルール作り)次世代パーソナルモビリティ~10km/h電動若者~高齢者特区私有地約20kg約80万円×(カテゴリーなし)自転車~20km/h人力若者~高齢者車道(歩道)15-20kg約2万円~△(要、分解・輪行袋収納)電動アシスト自転車~20km/h電動補助若者~高齢者車道(歩道)約30kg約15万円×超小型モビリティ~60km/h電動若者~高齢者(要、免許)車道約400kg約60万円× 3-4.シニアカーの認定制度 シニアカーは、道路交通法施行規則第1条の「原動機を用いる身体障害者用の車いす」に分類され認定制度がある。制度の概要について、以下に示す。

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