シームレスな移動を支援する極小パーソナルモビリティに関する研究
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153.極小PMの開発 第4章で述べる実証実験(試乗会)を行うに当たり、共同研究者の豊田鉄工株式会社が携帯型の極小PM(コモビ【COMOVE】)を開発した。第3章では、車両開発のコンセプト、車両の特徴、および、様々なPMにおけるコモビの位置づけを述べる。なお、コモビは、現在も開発中であり、試乗会に用いた車両は、コンセプトを達成できていない部分もある試作車である。 3-1.開発コンセプト コモビの開発コンセプトは、以下の通りである。 (1)アクティブ&スマートシニア 介護を必要とせず、都市部及び近郊にコミュニティを持ち、生活の質(QOL)の向上を意識しているシニア層(65~80才)をメインターゲットとする。 (2)多機能な小型軽量モビリティ すべての移動をこの1台でサポートできるように、利用場面に合わせて形態変形できる車両とする。公共交通との連携を視野に、小型・軽量化(車両重量の目標:10kg)を目指し、高齢化社会・低炭素社会に貢献する。 (3)歩行者との共存 免許不要で歩道走行が可能なシニアカー規格の車両とする。 (4)受容性 高齢者だけではなく、若者も含め幅広い年代に受け入れられるデザインとする。商品化にあたっては、価格10万円・航続距離10kmを目標とする。

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