シームレスな移動を支援する極小パーソナルモビリティに関する研究
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11システム情報系社会⼤学域 教授 石田東生氏が行った基調講演「新たなモビリティへの期待と課題」(参考文献 2-12)の中で、イギリスのモビリティスクーターについて紹介があった。 イギリスでは高齢者向けの乗り物として、モビリティスクーターが年間約15万台販売されており、普及が進んでいる。都市の大小を問わずモビリティスクーターを販売するモビリティショップが存在している。モビリティスクーターには3つのクラスがあり、日本の手動車イスとほぼ同じ規格のclass1、日本のシニアカーとほぼ同じ規格のclass2、日本には該当する規格がないclass3に分類されている。class3の最高速度は、歩道ではclass2と同じく6.4km/h(4mph)であるが、車道を走行する場合には12.8km/h(8mph)とされている。なお、class3では車両登録が必要となる(参考文献 2-13)。また、様々なタイプの製品が販売されており、車両の大小、可搬性(折り畳んでの持ち運び、車載等)等を利用シーンに応じて選択することができる。さらに、高齢者・障害者など移動に支障のある人に、車いすや電動スクーターを貸し出し、まちなかにおける移動を助けるサービス「ショップモビリティ」の仕組みが普及している。 日本の電動車イスとシニアカーの出荷台数(参考文献 2-14)は、19,438台(2014年)とイギリスの1/7程度となっている。日本はイギリスに比べて人口が多く、高齢化率も高いことから、シニアカーの潜在需要は非常に高いのではないかと考えられる。 ■基調講演資料の抜粋(参考文献 2-12)

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