シームレスな移動を支援する極小パーソナルモビリティに関する研究
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7インターネットで公開されているプロモーションビデオでは、高齢女性が乗車したり、WalkCarに乗って車いすを押したり、台車を押したりする様子が収録されており、高齢者の移動支援等の活用を目指していると考えられる。 図 2-5 COCOA MOTORS.株式会社のWalkCar[ウォーカー](参考文献 2-4) また、アイシン精機株式会社と千葉工業大学未来ロボット技術研究センターfuRoによって、ILY-A(アイリーエー)が企画・開発されている(参考文献 2-5)。ILY-A(図 2-6)は、若者からアクティブシニアまであらゆる世代の人々が快活に活動する社会を実現するために開発された近未来の乗り物と位置づけられており、4種類の形態に変形(トランスフォーム)させることで多種な用途に対応する。また、ロボット技術を応用した新開発の「知能化安全技術」を搭載し、突然飛び出してくる人や障害物などを動・静止物体に関わらず認識し、自動で車体の速度を減速して制動制御する等の特徴を備えている。 図 2-6 ILY-Aの4種類の形態(参考文献 2-5) 既存のシニアカーの他に、高齢者向けに特化したPMとしては、「4輪型電動アシストパーソナルモビリティ」に関する報告がある。4輪型電動アシストパーソナルモビリティは、足腰を動かすことができるものの、運動機能の低下によって歩行が困難になった高齢者や

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