豊田市でPHVを導入するメリットに関する実証的研究
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26 1) 方法 PHVの導入によるガソリン消費量の削減量及び電力消費量の増加量に基づく乗用車1台あたりの平均ランニングコストの削減額を求める。本章では、ガソリン価格を130円/リットルと設定する。また、深夜電力での電気料金の単価を9.60円/kWhと設定する。 その後、PHVの導入によるランニングコストの削減額、ガソリン車と比較した追加イニシャルコストを考慮した上で、PHVの追加イニシャルコストの回収年数を得る。また、PHVの追加イニシャルコストの回収年数と比較するために、ガソリン車と比較したHEVの追加イニシャルコストの回収年数も試算する。なお、追加イニシャルコストを計算する際、補助金の支給、税制優遇を考慮しているが、試算する車種に対する補助金、税制優遇についての設定値は表4-3のように示す。 表4-3 試算する車種に対する補助金又は税制優遇(単位:円) ガソリン車 HEV PHV クリーンエネルギー自動車導入補助金 - - ¥200,000 豊田市の補助金 - - ¥135,000 自動車取得税 ¥49,200 免除 免除 自動車重量税 ¥36,900 免除 免除 自動車税(初年度:9月購入) ¥19,700 ¥19,700 免除 自動車税(翌年度からの5年間) ¥197,500 ¥167,875 免除 平日休日別地域別乗用車1台あたりランニングコストの削減額を図4-10に示す。 (a) 平日 (b) 休日 図4-10 乗用車1台あたりランニングコストの削減額(単位:円/日) 図4-10に示すように、平日では旧町村地域である小原、旭、稲武、足助、下山5地区で、乗用車1台あたりのランニングコストの削減額は500円以上となり、旧豊田市地区、藤岡地区に比べて節約効果が大きい。 また、休日では旧町村地域である藤岡、小原、旭、稲武、足助、下山6地区で、乗用車1台あたりのランニングコストの削減額は500円以上となり、旧豊田市に比べて節約効果が大きい。 ガソリン車と比較したPHV又はHEVの追加イニシャルコストの回収年数の推定結果を

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