豊田市でPHVを導入するメリットに関する実証的研究
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25 CO2削減総量の地域特性を見ると、平日、休日共に、CO2削減総量がより多い地域は旧豊田市南部の一部、旧豊田市北部の一部、藤岡地区である。 旧町村地域では、小原、稲武2地区では、平日と休日のCO2削減総量の差は見られないのに対して、旭、足助、下山3地区では平日の削減量は休日に比べて多くなる。また、旧豊田市地域内では、CO2削減総量の平日と休日の大きな差は見られない。 豊田市全域でのCO2排出量の削減率について、削減率は平日、休日共に63.0%である。また、平日休日別地域別CO2排出量の削減率の推定結果を図4-9に示す。 (a) 平日 (b) 休日 図4-9 CO2排出量の削減率 CO2排出量の削減率の地域特性を見ると、平日、休日共に削減率がより高い地域は旧豊田市の中心部、東部である。 旧豊田市地域では、北東部、北西部以外の地域では、削減率の平日と休日の差を見られず、ほぼ同様である。 また、旧町村地域では、小原、稲武2地区で、削減率の平日と休日の差が見られず、ほぼ同様である。一方、旭地区では、平日のCO2削減率は休日に比べて低いのに対して、足助、下山地区では、平日のCO2削減率は休日に比べて高い。 4-4-2. ランニングコストの節約効果 ガソリン車と比較すると、PHVのイニシャルコストは高くても、ランニングコストの節約額によって、追加イニシャルコストを回収できると考えられる。本章では、PHVの導入によるランニングコストの削減額を試算するとともに、ガソリン車と比較したPHVの追加イニシャルコストの回収年数についての分析も行う。なお、同様の駆動、乗車定員といった車両特性を持つガソリン車、HEV、PHVを試算車両とするために、参考車種特性を表4-2のように仮定する2) ~ 4)。 表4-2 試算する自動車の車両特性 タイプ 参考車種 グレード エンジン 駆動 乗車定員 価格(消費税込み) ガソリン車 アリオン A18 1.8L 2WD 5人乗り 1,971,491円 HEV プリウス L 1.8L+モーター 2WD 5人乗り 2,232,000円 PHV プリウスPHV L 1.8L+モーター 2WD 5人乗り 2,931,429円

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