豊田市でPHVを導入するメリットに関する実証的研究
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7 2-3. 推定結果及び考察 トリップの平均速度の1乗、平均速度の2乗、平均速度の(-1)乗、気温の1乗、気温の2乗、起点と終点の高低差を説明変数とし、PHVの電費、燃費を推計するための重回帰モデルを作成する。表3-1、表3-2に示すグループ分けに基づき、作成したグループ代表値を用いた重回帰分析モデルの推定結果を表3-3に示す。 表3-3 重回帰モデルの推定結果 EVモードの電費E (Wh/km) HEVモードの燃費F (ml/km) 説明変数 推定値 T値 推定値 T値 定数項 230.588 21.08 69.488 10.86 速度 (km/h) -4.200 -5.91 -0.897 -4.49 速度の2乗 0.037 2.86 0.008 5.07 速度の(-1)乗 245.525 8.57 342.254 8.81 気温 (℃) -1.102 -1.85 -1.688 -5.67 気温の2乗 0.043 2.33 0.037 4.27 高低差 (m) 0.311 7.61 0.019 8.40 修正済み決定係数 0.609 0.549 サンプル数※ 613 524 トリップ数 11678 8082 ※グループを分け、平均速度、気温、高低差の平均値をグループ代表値とする。 推定結果より、電費または燃費の推定モデルの修正済み決定係数はそれぞれ0.609、0.549であるため、さらに高い精度が得られるようにモデルを改良する余地があると考えられる。 電費または燃費の推定モデルにおいて、ほとんどの説明変数が有意であることが示される。ただし、EVモードの電費推計式において、気温の1乗は有意な説明変数ではないことが分かる。 また、EVモードの電費又はHEVモードの燃費の推計式において、起点と終点の高低差が有意な説明変数であることが分かる。これは高低差がトリップの電費又は燃費に与える影響が大きいことを示唆している。 重回帰分析モデルの推定結果から得られた電費および燃費の推計式をそれぞれ式2.2、式2.3に示す。 EVモードの電費Eの推計式 (Wh/km): hccvvvE311.0043.0102.1/525.245037.0200.4588.23022++−++−= (2.2) HEVモードの燃費Fの推計式 (ml/km): hccvvvF019.0037.0688.1/254.342008.0897.0488.6922++−++−= (2.3)
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