走行実態に基づいたスマートドライブの提案に関する研究
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68 4-4-1.夜間におけるエコドライブ施策のCO2削減効果 夜間は昼間と比較して排出係数が小さく昼間交通量において普通車のみの排出係数が103g/kmであるのに対し、 夜間交通量では100g/kmと若干低下した。右折のための停止回数が少ないことがその要因として考えられる。しかし、昼間交通量におけるエコドライブ車A100%混入時のCO2削減効果が約7%であるのに対し、夜間交通量では5%に留まった。夜間は昼間と比較して交通量が少ないため、容易に追い越しが可能であることからエコドライブ車混入によるCO2削減効果はあっても波及効果は見込めないと考えられる。 夜間では、エコドライブ車の混入率が少ない時、昼間と比較して速度低下がそれほど発生しない。例えばCO2削減の波及効果が大きかった昼間のエコドライブ車Aが40%混入した時の平均速度は約45km/hであるのに対し、夜間時は約53km/hとなった。また、遅れ時間も同様に昼間のエコドライブ車Aが40%混入した時は約40s/kmであるが、夜間交通量では約30s/kmと遅れも少ない。夜間においては、交通流が少なく速度低下がそれほど大きくなく遅れ時間も小さいため、エコドライブ車混入時の波及効果が小さくなると考えられる。 表 4.2 ケース別条件設定 4-4-2.貨物車混入時のエコドライブ施策のCO2削減効果 貨物車を含む交通流へのエコドライブ車が混入した際の推計値は、図3(a)とほぼ同じ値が得られた。既に昼間の交通量レベルで加速度が抑制されており、同じく加速度抑制車の役割を果たす貨物車を10%程度混入させても交通流にあまり影響を与えない。結果として、この設定では貨物車を考慮した交通流に加えてエコドライブ車混入を行っても、交通流の変化やCO2削減効果はほとんどないことが明らかとなった。 ケース 車両台数 車種 走行割合 ケース0 (標準) 約2,100 veh/h 乗用車 100% エコドライブ車ケース1 (夜間) 約700 veh/h 乗用車 100% エコドライブ車ケース2 (貨物車) 約2,100 veh/h 乗用車 90% エコドライブ車貨物車 10%
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