走行実態に基づいたスマートドライブの提案に関する研究
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63 要な信号交差点の信号周期(スプリット)および10分間の交通量を計測し、交通流を再現した(図4.1)。シミュレーション時間は1時間(=3,600秒)である。 図 4.1 評価対象区間とシミュレーションの様子 対象区間は信号交差点の間隔が長いため、停止回数が少なく比較的速度を出しやすい道路ネットワークであることも考慮して、一般車の希望速度は法定速度を超えるものの80km/hに設定し、エコドライブ車は法定速度の60km/hを希望速度と設定した。 自動車タイプは(1) 一般の乗用車の他に、(2) 法定速度60km/hで走行する速度抑制のみを実施するエコドライブ車A、(3) 5秒で20km/h到達を目安とする加速度抑制のみを実施するエコドライブ車B、(4) 速度抑制・加速度抑制の両施策を実施するエコドライブ車Cとした(表4.1)。また、自動車タイプ別の速度、加速度、CO2排出量の推移例を図4.2に示す。エコドライブ車A,B,Cそれぞれが交通流に混入した際のエコドライブ車のCO2削減効果および交通流に及ぼす影響を計測した。各ケースについて、乱数系列を変えながらシミュレーションを5回試行し、その平均値で比較した。 表 4.1 設定する自動車タイプと特徴 自動車タイプ 希望速度 発進加速度 乗用車 80km/h±5km/h 3.5m/s2 エコドライブ車A 60km/h±5km/h 3.5m/s2 エコドライブ車B 80km/h±5km/h 1.2m/s2 エコドライブ車C 60km/h±5km/h 1.2m/s2 貨物車 80km/h±5km/h 2.5m/s2

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