走行実態に基づいたスマートドライブの提案に関する研究
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59 3-3-2.燃費の良い実走行の特性 「3-2-1豊田市社会実験での燃費改善要因の解析」と同様のプローブデータを用いて、実走行での燃費の良い運転特性を把握した。なお、社会実験には様々なカタログ燃費の車種が参加したことから、車種に依存せず燃費を比較する指標として、カタログ燃費達成率を用いた。 各参加者のカタログ燃費達成率は、以下の式を用いて算出した。 カタログ燃費達成率の頻度分布を図 3.48に示す。一般にいわれているように、実燃費はカタログ燃費の7割前後という参加者が多かった。カタログ燃費を超える実燃費を出している参加者も約1割(30名)おり、効果的なスマートドライブ方法の参考になると考えられる。 0%5%10%15%20%25%~50%~60%~70%~80%~90%~100%~110%~120%~130%~140%頻度カタログ燃費達成率(n=250) 図 3.48 カタログ燃費達成率の頻度分布 そこで、最もカタログ燃費達成率の高い参加者に注目し、走行特性の分析を行った。最も燃費の良いトリップの走行特性を表 3.20に、また、走行速度パターンを図 3.49に示す。トリップの大半が高速道路走行であり、70km/hから80km/hで走行し、無駄な加減速を控えることが高いカタログ燃費の達成に貢献していると考えられる。 カタログ燃費達成率(%) = 第3タームの燃費(km/L)÷ カタログ燃費(km/L)× 100
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