走行実態に基づいたスマートドライブの提案に関する研究
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56 01020304050600510152025303540455055606570速度(km/h)時間(秒)受講前受講後受講前:5秒で27km/h受講後:5秒で15km/h 図 3.46 発進5秒後の到達速度の変化 (8)まとめ 兵庫県で実施されたエコドライブ講習会での走行データを分析し、最高速度の抑制によって燃費の改善が期待でき、5km/hの抑制で7.3%の燃料を削減できるという関係を一般化した。 最高速度が抑制されたにもかかわらず、燃費改善効果がみられなかった淡路会場の結果においても、加速エネルギーの削減がみられ、最高速度抑制による燃費改善が期待できることがわかった。しかし、低い加速度の発進操作が行われたためエネルギー変換効率が低下し、これらが相殺しあった結果、燃費の改善がみられなかったと考えられる。 また、明石では、エコドライブによる燃費改善率が18.6%と高く、最高速度の抑制以外の効果の寄与も大きかったため、加東、高砂のように、最高速度と燃費の改善が顕著ではなかったと考えられる。 実走行において、5秒で20km/hという加速を知る手段がない。また、効率の高い最適な加速度は車種によって異なることから、発進加速度を重点にしたエコドライブ方法はわかりにくい。さらに、混雑時にゆっくりとした発進を行うと、信号渋滞の原因になり得ることから、ゆっくり発進は推奨すべきではないと考える。
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