走行実態に基づいたスマートドライブの提案に関する研究
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51 (7)燃料消費量削減効果の違いに関する検討 最高速度の抑制効果がある会場(加東、高砂1)と、ない会場(明石、高砂2、淡路)での違いについて検討を行った。最高速度の抑制が燃料消費につながる根拠は、発進と停止が繰り返される一般道において、以下のように考えられることから、必要な運動エネルギーとエンジンのエネルギー転換効率について分析を行った。 ・速度の出し過ぎを抑える ↓・抑えた分、加速に必要な運動エネルギーが少なくて済む ↓・少なく済んだ分、ガソリン消費量が減る 1)加速に必要な運動エネルギーの変化 図 3.40に、会場別にみた加速に必要な運動エネルギーの変化、及び、講習受講前後での削減率を示す。削減率は、17.5%(淡路)~24.7%(加東)と地域によって値に違いがあるものも、全ての会場で加速に必要な運動エネルギーが減少した。これは、指導の結果、運転が変化したことを客観的に表している。 0%5%10%15%20%25%0100200300400500明石加東高砂1高砂2淡路削減率運動エネルギー(kJ/km)加速に必要な運動エネルギーの変化受講前受講後削減率 図 3.40 加速に必要な運動エネルギーの変化 2)4モード別の燃料消費量の変化 図 3.41に、4モード別にみた燃料消費量の変化を示す。なお、4モードとして、表 3.18のように定義した4つのモード(停止時、定速時、加速時、減速時)を用いた。 加速時の燃料消費量は、他のモードに比べて大きな割合を占めており、エコドライブ効果を得るために重要な部分であることが分かる。会場別にみると、加速時の燃料消費量は、

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