走行実態に基づいたスマートドライブの提案に関する研究
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40 3-2-2.兵庫エコドライブ講習会での速度マネージメント効果の解析 (1)解析の目的 前項の豊田市社会実験では、速度抑制を診断項目としていなかったため、一般道での速度抑制の実践は見られなかった。これは、同じプローブデータを用いて解析を行った三輪ら(参考文献 3-2)も指摘している。そこで、本項では、速度控えめ(5km/h下げる)を指導したエコドライブ講習会での実走行データを用いて、一般道での速度抑制実践による環境負荷改善を検証することを目的とする。 (2)講習会の概要 1)開催日、会場、参加者 表 3.12に講習会の開催概要を示す。講習会は、ひょうごスマートムーブ推進コンソーシアムが主催し、2013年の9月末から10月初めにかけて、4つの会場(明石、加東、高砂、淡路)で実施した。各会場での参加者は、それぞれ、20人、10人、8人、5人で、全体で43名が参加した。 表 3.12 講習会の開催概要 開催年月日 会場名担当自動車学校 参加人数 2013/9/28 明石 東播自動車教習所 20 2013/9/29 加東 東播自動車教習所 10 2013/10/5 高砂 はりま自動車教習所 8 2013/10/6 淡路 洲本自動車教習所 5 合計 43 2)カリキュラム 表 3.13に、講習会のカリキュラムを示す。2回の実地走行、座学講習、診断書の確認等を行い、所要時間は全体で約3時間であった。座学の最後には、実践のポイントとして「エコドライブ5-5-5」(図 3.29)が示され、その中には、豊田市の診断項目になかった「目標速度を5km/h/s抑える」という項目があげられた。

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