走行実態に基づいたスマートドライブの提案に関する研究
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39 EV走行の増加が、燃料カットの要因として考えられることから、運転操作の変化が燃費改善の要因であったかは慎重に評価する必要があると考える。HEV2においては、「捨てられた運動エネルギー」の指標も改善傾向にあり、運転操作の変化があった可能性もある。 2030405040%50%60%70%80%燃料消費量(cc/km)走行時、燃料を使用しない時間割合ターム1ターム3 図 3.27 「フューエルカット時間割合」と燃料消費量の関係(HEV2) HEV3では、「フューエルカット時間割合」に改善傾向がみられ、燃料消費量と各指標の相関関係をみると、図 3.28に示す「フューエルカット時間割合」で強い相関があった。しかし、「ふんわり発進」指標は減少し、「非急加減速」、「捨てられた運動エネルギー」、「必要な運動エネルギー」では、変化がみられなかったことから、運転操作の変化が燃費改善要因であるとはいえない。 HEVでは、気温などの環境要因や微妙なアクセル操作も、EV走行時間の増加に影響すると考えられ、これらの要因は、今後の検討課題としたい。 2030405040%50%60%70%80%燃料消費量(cc/km)走行時、燃料を使用しない時間割合ターム1ターム3 図 3.28 「フューエルカット時間割合」と燃料消費量の関係(HEV3)

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