公共交通としてのタクシーの活用可能性に関する基礎的研究
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63院まで連れて行くのか、どっちにタクシー補助を出すのかでもめているところもある。ただ、回送でものすごい1メーターだと事業者もかわいそう。であれば、その地区についてはどこでも好きなところまでいけるようにするというほうが良いのではないかとも思う。 福本 この資料では抜けているが、前の研究会で話が出た、これはバスの代替手段だと思うが加藤先生の提案しているエリア定額タクシーという方向性もあり得ると思っている。この資料は町の話になっているが、資料1の都市地域(小)でバスの代替でやろうとするとエリアタクシーもあると思う。そういう2本立てくらいにして地域を区分して、やる気があってマーケットもあって、バスなども充実しているが、短距離がすごく車に依存しているようなところであれば、短距離薄利多売型のサービスがあり得て、そうでなくて事業環境が厳しくて、バスも厳しくなってきているときに、高齢者も多く、きめ細かなサービスができないかと言うときに、タクシーという呼び方をするかどうかは別にして、エリア内は自由にいけて、その先は高くなりますという、2つくらいの方向性があると思う。 この両者は公的補助を前提とするのではなく、タクシー会社の人材や車両が活用しやすいサービスなのかと思う。地域別に解決策を出すとすればそういうことかと思う。 山崎 ターゲットとして、この研究会を始めた当初、中山間地域と言うよりもどちらかというと都市部、タクシーの営業所があって車両もあるようなところでの使い方を考えていくということだったと思う。中山間地域を考え出すと大変なことになる。 福本 都市地域(小)はこのままいくとデマンドに壊滅させられるような地域と思う。全部デマンドになってしまう。それが効率的に供給する方法であればいいが、必ずしもそうではないと思われる中で、タクシーを活用したサービスをもっと考えてくださいと、タクシー会社なり協会はアピールされているわけだが、じゃあどうすればいいのかがわからない。そこに対してはタクシー、タクシーという言い方をするとややこしくなるが、定額で、ある一定のエリアをデマンドのように運び、その先は少し高くなると言うような、定額パケットと従量課金みたいなきめ細かな乗り物と、もう少し都会である地方都市については、以下に公共交通にお客さんを持ってくるかと言うときに、車がすごく使われているが良い使われ方をしないところ、つまり極端に短い距離を車に乗り、故に車依存になって長い距離も車で行くという実態があると思うが、そういうショートトリップをなるべく車から転換してもらうような端末交通としてのきめ細かな乗り物を充実させて、公共交通全体の受け皿を充実させるという2つの方向性が、地方都市についてはあるのではないか。

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