公共交通としてのタクシーの活用可能性に関する基礎的研究
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60など、何かしらの手立てが必要と言うことはあまり意識されていない。 コミバスを委託するにしても、タクシー会社に委託すればタクシー会社はそれで食っていけるので人を貼り付けることができるが、実際には競争入札で安いところに持って行かれたり、バス会社が受託したりで、タクシーもできなくなるということもある。 多田 議論が拡散するかもしれないが、移動の足を確保するのならそれで良いのかもしれないが、本当にそうか。目的をどこに置くかと言うことで、住民の幸福度満足度を上げるためには、足だけを確保するのではなく、いろんなやり方がある。タクシーはその手段でしかないと言うことをはっきりさせれば、そこには一定の効果が出る気がする。田舎ほどそれはあり得る。 加藤 買い物とかは福本さんがやっていたように、移動販売なのか、宅配なのか、出かけるのかというのはある。東京交通新聞にも出たが、自家用有償運送で再編実施計画をかけると貨客混載が可能になるなど、田舎については貨客混載を大々的にやらせようというのが国交省の中にある。タクシーはなくなっているが、ヤマトとかは走っているのでそこにやらせればなんとか最低限はできるのではないかという考え方。 交通政策審議会でヤマトに質問したが、どういう条件が整ったら貨客混載やりますかと。モデル地域などでやることはあり得ると言うことだった。これもタクシーとの絡みが出てくると思う。 多田 タクシーは100%民営で田舎でタクシーがなくなっているからそういう話が出てくるというわけで、そこに行政が介入すれば回避できると思う。 加藤 逆にタクシーが荷物を運ぶと言うこともあり得る。 福本 田舎に行くとヤマトが台数が少なく、人が散在しているので時間帯指定ができないという話があるということなので、そういうところは地元のタクシー会社に委託するというのもあり得るだろう。 加藤 旅客が貨物を混載するほうが楽。貨物が旅客を混載するのは難しい。 宮崎 ヤマトだったか、田舎は割増運賃のところがあると聞いたことがある。物流のほうも厳しくなってきている。 福本 ちなみにこの前たまたま調べたのだが、イギリスではロイヤルメイルがポストバスはやめていく方針で、5~6年前にスコットランドで30路線くらいあったようだが、今は2~3路線しかない。ロイヤルメイルは利用が少ないので、採算が悪いのでやめたいということのようだ。その引き金になっているのはDRTが導入されているのもあるようだ。
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