公共交通としてのタクシーの活用可能性に関する基礎的研究
52/74

50成り立たない。その辺、基準から乖離があると思う。 加藤 事業者から見たときの運行経費を算定していかないと、事業者がそれを負担しているのか、行政負担しているのか、利用者が負担しているのか、そのバランスの何が適正化をわからないといけないし、わかった上で、本来の意味でどういうやり方が一番安いのかを考えないといけない。 これは今の契約を前提としたものなので、ミスリーディングである。自治体から見れば、やり方はどうでもいいからいかにうまい契約をするかと言うことになってしまう。 山崎 事業者を決めるにあたって、自治体の担当者も積算をしますよね。 筒井 積算の能力はない。 山崎 まずは受託するだろう事業者に参考見積もりを出させるでしょう。それで決まってしまうということか。 加藤 タクシー会社がきちんと見積もりができるように、協会でマニュアルを作る必要があるかもしれない。 山田 行政は単年度契約なので、実績がものを言う。前年度がこういう総走行距離、総輸送人員、いくらで契約をしたという実績がベースになるので、次年度は需要予測で何人増えて、何キロ増えそうだと言うことがスタートラインになると思うが、事業者は積み上げた実績を考えるので、そうすると、単年度契約で毎年やり合う形になる。 山崎 最近は複数年契約も出てきて、豊田市は5年ですよね。 上田 そうです。基幹バスは5年、地域バスはここ最近は5年ですが、3年という契約もある。 積算については、細かにできる能力はないですが、豊田市の場合は欠損補助なので、見積もりに対して我々なりのベストを尽くして内容をチェックしてやりとりしている。ただ、それがやりきれているかというと指摘の通り。 距離単価などを取っていないのでもしかしたら払いすぎているかもしれないが、かたや、事業者さんもかなり努力をしていただいているとも感じている。あまり強固なことは言っていないつもり。ただ、豊田市ではバスの評価をやっていて、その中では収支率という定量指標を持っているので、経費が上がってくると評価が悪くなるのでなるべく押さえてほしいというやりとりはある。 山崎 あの評価の仕方はデマンドと定時定路線で評価の仕方を分けないといけない。福本 デマンドは利用が増えると収支率が悪くなっていってしまう。たくさん使われているのに廃止という評価になりかねない。 山崎 小原の桜バスはちがう。どれだけ利用しようが、どれだけ走ろうが契約金額は一緒。 上田 最初に積算をもらって、実車距離は出してもらって燃料の費用は実績として出

元のページ  ../index.html#52

このブックを見る