公共交通としてのタクシーの活用可能性に関する基礎的研究
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48走らせるときは距離も長くてリスクが高いという事業者も多いので、固定の運転手、車両を確保するので、定路線型の契約を結ぶという背景もあるような気がする。 加藤 美濃の例が出たが、どのような契約か?あそこは距離が長いのでメーター契約じゃないとやっていけない気がするが。 筒井 前年事業実績を報告していて、距離単価だった気がする。 福本 会社としてはそれがきつくなってきたと言っているが、美濃市は距離が毎年伸びていてこれ以上出せないと言っている。システムとしてパンクしている。 加藤 持続不可能。需給バランスがめちゃくちゃ。 福本 事業費はコミバスの時より格段に減っているが、コミバスをやめるときにスクールバスを大量に導入しているので、それも含めれば超えているのでは、というのが近隣市の担当者の話。 加藤 スクールというのは、交付税措置があるからよいと言うことか。 筒井 美濃市の契約方法は、車両を使う台数を時間帯毎に決めていて、1台毎の単価契約をしている。 加藤 そうすると時間単価ということか? 筒井 貸切ということになる。 福本 その単価が安いという話を聞いた。 加藤 タクシー事業者もそこを理論武装しないといけない。 山田 少し話が変わるかもしれないが、プロポーザル方式でも見積もりを出すが、きちっとした見積もりを出せば出すほど、予定額との乖離が大きくなる。なので、プロポーザルを出しても契約の段階で辞退するという事例も増えていると聞いている。事業採算性から見て最低のところで出していても、行政との折り合いがつかない場合がある。といっても行政としては住民には走らせないわけにはいかないので、無理矢理走らせるように仕向けられる例もあるようだ。 そこのところはきちんとした理解をしていただいて、これだけしかないなら、やれる範囲内でやるというようにしないと、事業ベースで言うと走らせること自体が難しくなっていく。 筒井 その点悩ましいが、とある自治体でデマンドを行うにあたって、見積もりを複数の事業者からとっているが、同じ条件で見積もりしてもらっても、金額のばらつきが大きすぎる。この例のように複数の事業者が参入できる競争環境であれば、安い方に安い方にと行ってしまって安い契約が結ばれるケースが存在するが、事業者が1つしかない場合はそこに逃げられないように言い値でやらざるを得ないというケースもあるので、環境によって全然違う。 山崎 競争するような複数の事業者がいると、どんどん委託費が安くなって事業者が苦しくなっていってしまう。

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