公共交通としてのタクシーの活用可能性に関する基礎的研究
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45福本 でも、そういう会社って標準的ではないのでは? 玉木 全体から言うと何かをやろうという会社は少し上の会社。 加藤 面白いが、まとまらないかもしれない。 構造を明らかにしたい。構造がわかってくるとタクシー協議会に学識者が放り出されても、こういうものだとわかっていどめる。 ちなみに、タクシー協議会に学識者が入らなければならないから研究をするというのはなんだろうと思っている。我々のスタンスとしては、公共交通ということでクルマがなくてもきちんと動ける方法を確保するという中で、タクシーはどんな役割を果たすのかということ、それに対して供給側はどういう事情があってそれができないのかを明らかにするというかなり学問的な関心から考えないといけないというのが基本。 タクシー協議会に参画できる機会を捉えて、鉄道やバスで救えていないところどうやってタクシーの皆さんと協力して救えるか、それでタクシーの皆さんもお金が儲かるかというところを狙っていくのが大事。そのために需要と供給のマクロな動向を明らかにするのをもう一回やってはどうか? 山崎 今日の意見を踏まえて研究を進めていきたいと思う。 (資料説明:続・デマンド交通の手引きについて MURC 筒井) 加藤 一番経費が安いところはどこですか? 1000円切っているところが具体的にどこかを知りたい。 筒井 1人あたりの経費が安いところは定路線型だが、自由経路型でも安いところがある。 加藤 それがどこか知りたい。 筒井 今この場ではわからない。 加藤 利用者数が多いから経費が少ないのか。 福本 利用者数が多いからなのか、契約の仕方にミソがあるのか。 加藤 いずれにしても、運行経費が1人あたり2000円台はすごく悪いという印象。筒井 悪いところはすごく悪い。 加藤 悪いところについては、タクシーと比べてデマンドのいずれが有利かというのを冷静に考えないといけない。 筒井 そういうところは運転手を固定的に抱える契約方法なので、単純に1回ごとにタクシーを呼んだ方が安くなる。 加藤 そうすると契約の方法に依存することになってしまうので、本質的ではない。本当はこういうコストというのを知りたい。これは本当の運行経費ではなくて、自治体の支出という意味ですか? 筒井 そうです。

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