公共交通としてのタクシーの活用可能性に関する基礎的研究
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26福本 不便地域という程度の表現にしたい。 山崎 不便地域というのも解釈が難しい言葉である。 山崎 伊豆半島の台数が多いのは熱海が影響している。 玉木 東京もこのくらいの台数になるのか? 福本 データがないのでなんとも言えない。 東京のタクシーの交通圏の単位は? 小松田 23区と武蔵野と三鷹で特別区・武三交通圏になっている。 筒井 P3で、計画に位置づけている市町村と位置付け内容を整理しているが、文章化されているのはこれだけかもしれないが、実際にはタクシーチケットを配るという施策をやっているが、計画には位置付けていない市町村もある。 タクシーの位置付けについて、市町村がきちんと理解できていない一方で、チケットを配るということは交通手段としては認識しているということだと思う。 市町村がタクシーをどう扱うべきかを今後研究会で議論してはどうか。 山崎 縦割り行政ではないが、担当部署が交通ではないところで配っている。あるところで経験したのは、タクシーチケットを配っているのを計画に位置づけましょうと提案したが、それはそれということになったことがある。 山田 福祉有償運送運営協議会に交通の担当者が全く出てこないであるとか、公共交通会議に福祉の担当者が出てこないということがある。 縦割りの弊害をなくすことは、全体として財政負担を減らすことにつながるのではないかと言っている。発言しなくても良いが、必ず会議の相互乗り入れをしてくださいとお願いしている。その結果、次から参加してもらえるようになったところもある。 タクシーを市町村の中でどういうふうな位置付けと考えているか、という点に関してはまだまだ不明確なのが実情。その結果、既存のストックを有効活用していないと感じる。 福本 位置づけているところはどういうことかというと、連携計画の事業の実施主体としてタクシー事業者が登場するかどうかで判断した。背景などの本文中にタクシーに触れているところはもっとあるが、タクシー事業者が実施主体として登場するのはこの4つということになる。 今までの議論のように、タクシーチケットは配っているが、位置付けはよくわからないというのが実態だと思われる。 山崎 タクシーチケットを配っているところと、計画をやっているところのクロス集計をしてみると良い。 加藤 清須はタクシーを位置づけている。西尾も位置づけている。東浦は失効しているが、コミバス計画であり位置付けていない。

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