交通事故の予防対策地点抽出に向けた研究
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624.まとめと今後の活用に向けて 本年度は、豊田市の全域を対象とした予防対策地点の抽出のためのデータ作成を目的として、保険会社の保有する交通事故データのデータベース化、豊田市内の全小学4年生とその保護者を対象としたヒヤリハット調査を実施し、以下の成果を得た。 ・保険会社の保有する交通事故データについて、2014年9月~12月の4ヶ月間に処理された事故のデータベース化を行った。 ・市内全小学校75校、及び、関係機関の協力を得て、市内全小学校4年生とその保護者を対象としたヒヤリ調査を実施し、4,135部の調査票を配布し3,577部を回収という高い回収率(86.5%)が得られた。 ・4年生・保護者を合わせ12,560地点のヒヤリ地点を特定し、リスクアセスメントの手法を用いて指摘地点に危険度の指標を追加した。また、交通事故の予防対策を検討するための情報(位置、状況、危険度等)をデータベース化した。 ・小学校区別の紙媒体ヒヤリマップ、及び、全市域と小学校区別のWEB版ヒヤリマップを作成し、各小学校の交通安全指導等に活用するためのフィードバックを行った。 今後の活用にむけて、本年度は調査によるデータ収集とデータ整備に重点を置いたが、保険会社の保有する交通事故データの活用可能性について検討をすすめる。また、ヒヤリ調査の成果を用いた交通安全対策の実施について、対策地点・対策路線の選定、優先順位付け手法の提案等を行い市の関係課を支援する。 さらに、人身事故と物損事故の関係、人身事故とヒヤリ指摘の関係の分析をすすめるとともに、さらに優先対策地点の抽出手法の検討(図 4-1)をすすめる。 図 4-1 カーネル密度図を活用した優先対策地点の抽出検討
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