交通事故の予防対策地点抽出に向けた研究
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583-4-4.ヒヤリマップの作成とフィードバック データベース化したヒヤリ調査結果を見える化する手法として、紙媒体のヒヤリマップとWEB版ヒヤリマップの2種類のヒヤリマップを作成した。 (1)紙媒体ヒヤリマップの作成 小学校区毎に、4年生と保護者別に指摘地点を色分けして示したヒヤリマップを作成した。全75小学校のヒヤリマップを巻末資料に示す。 (2)WEB版ヒヤリマップの作成 WEB版ヒヤリマップは、Googleが提供するデータベースサービスであるFusion Tablesを用いて作成した。このサービスはGoogleMapと連動してデータを地図上に表示することができる。対象範囲としては、全市域を対象としたヒヤリマップの他に、各小学校区内の指摘のみを表示するヒヤリマップを作成した(図 3-3)。 WEB版ヒヤリマップポータルサイトのURLアドレスは、以下の通りである。 http://www.ttri.or.jp/hiyari2014/ また、電子マップでは、ポイントをクリックすることでポイントに与えた内容を吹き出しで表示することが可能である。そこで、アンケートの回答内容が表示されるヒヤリマップと、アンケートの回答内容に基づいて推計された危険度指標が表示される2パターンのWEB版ヒヤリマップを作成した(図 3-4、図 3-5)。 さらに、GoogleMapでは電子マップの特性を活かし、次のような活用ができる。 ① 背景を航空写真に切り換えて、横断歩道や停止線の設置等の状況を確認する ② Googleストリートビューに切り換えて、道路を走行する視点から、信号、標識等の設置状況、建物の状況等を確認する(図 3-6) (3)調査結果のフィードバック 各小学校へのフィードバックとして、小学校区の紙媒体ヒヤリマップ5部とWEB版ヒヤリマップのURLアドレス(http://www.ttri.or.jp/hiyari2014/)を連絡した。 また、豊田市交通安全学習センターに、全75小学校区の紙媒体ヒヤリマップ1部とWEB版ヒヤリマップのURLアドレスを連絡し、次年度の小学4年生に対する交通安全指導に活用頂くこととなった。

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