交通事故の予防対策地点抽出に向けた研究

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11．はじめに 交通事故の予防対策検討において、より効率的に対策地点の選定を行えるように、交通安全ヒヤリデータの活用が考えられる。そのデータを継続的・効率的に蓄積するため、平成24年度にWebアンケートシステムを開発し、豊田市において市民参加型のヒヤリハット地点調査を実施した[1]。平成25年度には、リスクアセスメントの考え方を導入したヒヤリハット地点のハザード定量化について検討し、豊田市内の企業の従業員を対象としたヒヤリハット調査や通学路緊急合同点検結果の入手によるデータ蓄積にも努めてきた[2]。 しかし、調査対象者が企業の従業員である場合には、その事業所の周辺にヒヤリ指摘地点が多く見られる結果となり、市内全域をカバーして偏りのないデータを収集するという点で課題を残した。 そこで本年度は、豊田市の全域を対象とした予防対策地点の抽出のためのデータ作成を目的として、保険会社の保有する交通事故データのデータベース化と、豊田市内の全小学4年生とその保護者を対象としたヒヤリハット調査を実施し、そのデータベース化を行った。