平成25年度 走行実態に基づいたスマートドライブの提案に関する研究
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45 走行回数データを添付する。 4-4-2.燃費改善率の評価 情報提供によるガソリン車の燃費改善効果を図 4-6に、ハイブリッド車の燃費改善効果を図 4-7に示す。なお、燃費改善効果は、ターム1に対するターム3の単位距離当たりの燃料消費量(cc/km)の削減割合として算出した。 ガソリン車9名(以下、GV1~GV9)、及び、ハイブリッド車10名(以下、HEV1~HEV10)の燃費改善効果の平均は、それぞれ、14.8%、9.3%であり、GVとHEVを合わせた全体の平均は11.9%であった。社会実験全体の成果として報告されている効果(5.2%)に比べて、大きな効果が得られた。これは、評価データの期間や走行経路を適切に選定し、運転操作以外の燃費影響要因の寄与を、できる限り少なくできたためと考えられる。 個別の改善効果を見ると、改善がみられなかった参加者(GV9、HEV9、HEV10)も3名いたが、悪化した割合は、それぞれ、0.9%、2.7%、3.4%であり、大きな悪化とはなっていなかった。一方、19人中16人(84%)の参加者で改善が見られ、その効果は、5.6%~36.8%となった。 改善効果の内訳を、アイドリング時の燃料消費量削減と、その他の走行時の燃料消費量削減に分けてみると、それぞれの寄与割合は、参加者によって異なっていた。特に、30%を超える大きい改善効果が見られた参加者(GV1、GV2)では、アイドリング時の燃料消費量削減の寄与が、それぞれ、76.0%、100%と大きいことがわかった。 -10%0%10%20%30%40%GV1GV2GV3GV4GV5GV6GV7GV8GV9GV 平均アイドリングアイドリング以外トータル 図 4-6 情報提供によるガソリン車の燃費改善効果
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