平成25年度 走行実態に基づいたスマートドライブの提案に関する研究
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38 資料 3-2 第27回世界電気自動車学会シンポジウムの参加報告書(続き) 試乗会の様子 5.総括・感想 ・シンポジウムにおける論文投稿数はこれまでのEVSの中で最多となり、学術セッションは盛況であった。しかし、展示や試乗会は出展数が少なく、盛り上がりに欠け残念であった。 ・学術セッションの中では、電気自動車における大きな課題の一つであるバッテリーに関する技術的な発表が多かった一方で、電気自動車普及のためのマーケティング、ビジネスモデル、公共政策等のソフト面の発表が増えたのが印象的であった。 ・ポスター発表では、多くの研究者と意見交換をすることができ大変有意義であった。実走行データからシャシーダイナモ試験パターンを抽出する手法について質問を受け、研究所で蓄積されつつある実走行データ(プローブデータ)の活用が、環境分野においても研究所の強みになると感じた。 ・閉会式では、電気自動車の普及推進に貢献した都市に贈られる”E-Visionary Award”の表彰が行われ、スペインのマラガ、アメリカのインディアナポリス、日本の五島列島が受賞した。五島列島では140台の電気自動車がレンタカーとして設置され、観光情報の発信等のITSを活用したシステムが評価された。 ・個人的には、純粋な電気自動車はガソリン車の代替にはならないと考えている。しかし、五島列島のE-Visionary Award受賞や豊田市のハーモライド乗車経験を通じて、地域特性を生かした限定的な普及は日本でもあり得ると感じた。 ・また、ノルウェーでは、国策として電気自動車の普及を明確に打ち出しており、最も販売台数の多い乗用車(ガソリン自動車を含む)が電気自動車(車名としては日産リーフ))という状況が注目されていた。様々なインセンティブが与えられており、フォルクスワーゲンのゴルフ1.6Lと同程度の販売価格となっている。 ・今回の研究発表や国内外の研究者との交流を通じて、豊田市の知名度向上、豊田都市交通研究所から世界に向けた情報発信に、多少なりとも貢献できたと思う。 以 上

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