平成25年度 走行実態に基づいたスマートドライブの提案に関する研究
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13 2-2.実走行データを用いた評価 前節では、法定速度パターンを用いて、生活道路における30km/h遵守の影響を評価し、CO2排出量の削減につながることが示唆された。本節では、実際にゾーン30が導入された地区の実走行データを用いて評価を行った。 2-2-1.評価対象データ 平成23年3月~12月に実施され、豊田市在住・在勤者約270人が参加した「豊田市エコドライブ推進プロジェクト」で収集されたプローブデータのうち、実際にゾーン30が導入された地域内を走行したデータのみを抽出し評価対象データとした。図 2-10にゾーン30地区(豊田市駅南東)と地区内の交差点に設定した交差点番号を示す。以後、路線区間は道路両端の交差点番号の組合せで表すこととする。ゾーン30内の路線区間を走行したデータは、全部で67走行(30人)であった。各区間のデータ数は、図中矢印起点の終点に向かった左側の括弧内に記した。なお、このデータは、ゾーン30による30km/h規制が導入される前のデータである。 010203040506070809101112131415161718(7)(10)(17)(16)(17) 図 2-10 豊田市駅南東のゾーン30地区 2-2-2.評価対象データの特性 はじめに、評価対象データの特性について整理を行った。

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