平成25年度 公共交通としてのタクシーの活用可能性に関する基礎的研究
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ないかと思っている。 トータルで考えると、デマンドやコミュニティバスに年間何百万というお金をつぎ込んでいるのであれば、お金の使い方を精査すればタクシー1台あたり300円の負担をいただき、1000円の補助を出してもらった方がコミュニティバスとそう変わらないかもしれない。個々のニーズにも応えられるし、費用面でも有利かもしれないということは提言させてもらっている。 山崎 高齢者へのタクシーチケット配布はあるが。 福本 タクシーは個人に便益が帰着することが直接的に見えるので公的資金を投入することに抵抗があるのだと思うが、デマンドもコミュニティバスもヘビーユーザーばかりが使っていたら実は同じかもしれない。 加藤 デマンドは乗り合えば乗り合うほど良いという建前があるが、実際にはほとんど乗り合っていないので、非常に不公平な補助である可能性はある。 山崎 豊田市逢妻地区で地域住民が検討を行っていて、何かできないかという気持ちはある。 豊田市はバスに年間5~6億円の補助をしているが、逢妻でやるのであれば市が補助をするのではなく、事業者と住民で何かできれば良いのではないかと思う。 加藤 その関係で多治見市小名田町の事例を紹介する記事を配布されたのか? 福本 これは岐阜支局からの提供のものである。 加藤 これはコミュニティタクシーが住民と一緒に乗合ではなく「相乗り」でやっているもの。 福本 乗合ではなく相乗りでいろんなことができるのではないかと以前から思っている。バスでいうトリガー契約みたいなものができるのではないかと思う。 加藤 多治見はホワイトタウンで白タクのようなものがあって、市としてはどうしてもやめさせたい。それをやめさせたいのでこのような取り組みを見せていっている。 タクシー会社にそういった送迎のような需要を取り込まないと危険だという意識が事業者にもある。 この取り組みは一般乗用の取り組みそのものである。 山崎 ルールを作って割り勘するということですね。 加藤 蒲郡は調べましたか?蒲郡は高齢者に直接利用者に補助をしている。 山田 利用者から見ると3割引(タクシー事業者1割、市2割)になっている。 加藤 これが結構な額で蒲郡市が払えないような状況になってきていて、公共交通会議などで取り組もうとしている。 福本 かつて飯田の座光寺でタクシーの相乗りの仕組みを取り組んでみたことがあったがあまりうまくいかなかった。 81
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