平成25年度 スマートハウスを生かしたエネルギーマネジメントに関する基礎調査
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5視察の様子を資料 3-4に示す。電気自動車では災害対策等の観点から、Vehicle to Home(V2H:自動車から家に電力を供給する)システムが注目を集めている。ただし、スマートハウスと電気自動車の購入だけではV2Hを実現できず、高価な装置(数百万円)も購入する必要がある。しかし、電気自動車(LEAF)購入者の約3割がEV購入と同時にV2H装置を購入しているとのことであった。見学したスマートハウスでは、HEMSのシステムについて詳細な説明を聞くことができた。エネルギーの見える化にとどまらず、滅多に交換することのないLED電球が切れた場合に必要な交換部品の型番がすぐにわかるなど、家の取扱説明書のような機能が充実していると感じた。V2Hによる災害時の電力供給について、EVを活用できる場面が限定的でありスマートハウスに定置型のバッテリーを置くことが推奨されていた。災害時のV2Hでは、EVよりも自動車で発電できるPHVの方が高い適正を持っていると感じた。 横浜市の小型電気自動車のカーシェアリングは、「チョイモビ」という名称で2013年10月11日からサービス提供がスタートしている。利用している車体は、「NISSAN New Mobility CONCEPT」という二人乗り電気自動車である。豊田市のHa:mo RIDEで利用している一人乗り電気自動車「COMS」に比べて、車両の幅が200mmほど広い他は、長さ、高さはほぼ同じである。従って、後部座席は大変狭く、実用的には一人乗りと思われる。左右にガルウイング式のドアがついていることから、乗り降りが容易で、運転時は安心感があった。ただし、ドアの上半分は開いた状態で、雨天時に雨が入ってくるといった苦情があるとのことであった。(Ha:mo RIDEのCOMSは、チャック開閉式の幌がついており、全面が塞がれている。)チョイモビでは、運用台数が30台、ステーション数が49箇所となっている。Ha:mo RIDEでは、運用台数が100台、ステーション数が21箇所となっており、1ステーションに駐車できる台数(チョイモビでは1-2台が多い)の点でも、特徴が異なると言える。 3-5.長崎EV&ITSプロジェクトの視察 ・実施日:2014年2月16日~18日 ・訪問先:五島市役所(長崎県)、五島市内EVITS施設(奈留島及び福江島) 交通とエネルギーシステムの連携に取組む世界最先端事例として「長崎EV&ITS(エビッツ)プロジェクト」を視察した。このプロジェクトは、経済産業省が推進する「EV・PHVタウン構想」の一環として、長崎県が五島列島をフィールドとして実施している。五島列島と五島市の位置を図 3-1に、プロジェクトにおける整備状況を図 3-2に示す。また、2013年11月にバルセロナで開催された第27回世界電気自動車学会シンポジウムでは、スペインのマラガ、アメリカのインディアナポリスとともに、電気自動車の普及推進に貢献した都市に贈られる”E-Visionary Award”を受賞している。 視察報告書(復命書抜粋)を資料 3-5に示す。同時に、電動車両と再生可能エネルギーの普及が進んでいる点が、注目すべきで点であると感じた。ただし、再生可能エネルギー

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